ピクセル的な絵柄が特徴的な「Time Fantasy」より、動物系の素材集として『Time Fantasy Add on Animals 2』がツクール公式ストアで登場しました。RPGツクールの標準素材では足りなくなりがちな動物の歩行グラフィックを追加したい場合、候補となる素材集の一つです。
引用元:Time Fantasy Add on Animals 2 | DegicaShop ツクール
今回は、RPGツクール公式ストアで購入した「Time Fantasy Add on Animals 2」を紹介すると同時に、RPGツクールMZを使うと具体的にこのような形で使えるのではないかと思ったマップをいくつか作成してきたので、紹介していきます。
■ 本記事の注意点
・紹介情報は2021年12月8日時点での情報です
・掲載画像はRPGツクールMZを利用して撮影しています。ツクールMZに含まれている素材も含めて撮影しているため、ご注意ください。
Time Fantasy Add on Animals 2について
Time Fantasy Add on Animals 2はレトロ風素材集シリーズ『TIME FANTASY』の一つとして登場した素材集です。動物の歩行グラフィック特化の素材として登場し、肉食系の動物から鳥まで、50種類ほどの素材を導入することができます。
公式のアナウンスでは60種類超えと書かれていますが、色違いに近いものや差分に近い素材もあるため、50種類程度と考えておくのがいいかと思います。それでも、400円以下という価格帯としては良コスパに感じられます。差分もゲームを盛り上げてくれるような場面や、地域の様子を表すことができるような装飾としても優秀です。別途『TIME FANTASY』と組み合わせれば、絵柄の共通性も出すことができます。
Time Fantasy Add on Animals 2の収録素材
動物の素材が収録されている「Time Fantasy Add on Animals 2」は多彩な動物が収録されており、さらにゲーム場面で使えそう!と思えるような素材も収録されています。特にゲーム制作者の魅力に感じられそうな素材情報を紹介していきます。
ツクール規格も搭載、動物素材として即導入可能
キャラクターが4×8で配置されたシートが4枚、「$」のファイル名を頭につけた単体の歩行グラフィックが54枚という構成です。MZ向けと思われるフォルダに入っている素材をコピーするだけで簡単に導入できます。収録素材は販売サイトに掲載されています。
- アフリカの動物(ライオン、ゾウ、シマウマなど)
- 砂漠の動物(ラクダ、トカゲなど)
- ジャングルの動物(ゴリラ、カバ、ワニ、パンサー、オウムなど)
- 森林や草原の動物(トラ、カンガルー、バイソン、バッファロー、ハチ、フクロウ、サル、野鳥各種など)
- 海や水中の動物(サメ/サメの背びれ、ウミガメ、レイ、アザラシ、ペンギン、カエル、蟹、フグ、カジキなど)
- その他(マンモス、セイバートゥースタイガー、虫)
小型動物だけではなく、大型動物も収録されています。「マンモス」や「虎」、「サメ」といった動物は、ボスにも活用できるのではないでしょうか。「$」をファイル名に使用する単体収録の大きめ歩行グラフィックとして収録されている素材もあります。野獣系モンスターが多いファンタジー作品にも活用できそうです。
大人/子供両方搭載画像やちょっとした差分感ある素材集もあり
素材集として面白い特徴として、今素材集では「象」「トラ」「パンサー」「ペンギン」に親と子に使えそうな動物素材が収録。さらに「ライオン」は大人のオス・メスの素材が収録されています。
優しいヒロインなどが主人公であり、動物の親子愛を絡ませたイベントを展開したりすると、より魅力的なキャラクター像を伝えることができるかもしれません。自分なら、人を襲う動物の討伐依頼にやってきたところ、怪我した子どもの動物を見てヒロインが和解に動くと行ったようなシーンを導入し、ヒロインの優しい雰囲気などをアピールできるイベントを導入したりしてみたいです。
Time Fantasy Add on Animals 2で色々作ってみた
Time Fantasy Add on Animals 2を使って、RPGに活用できそうなシーンを作ってみました。
サンプルマップの牢屋っぽいのに動物を入れてみる
牢屋のようなタイルがRPGツクールには収録されています。檻のようなものに使えるのではないでしょうか。そこで、RPGツクールMZのサンプルマップ「城2F」に動物を画像に設定したキャラクターを配置してみました。
結構いい感じですね!サーカスの裏側のような場面や、囚われてしまった動物を救出に行くような場面にいいのかも知れません。
ただ、画像右下の通り、大きい画像を牢屋の下側に配置すると、少し見た目が悪く見えてしまいます。この辺は一歩下に配置してあげたりするなど、少し調整が必要だと思います!
鳥に乗って大空を飛ぶ、飛行船代わりに使ってみる
RPGツクールでは、飛行船と呼ばれる、マップの空を移動する乗り物があります。
この飛行船では、歩行グラフィックが設定できます。そこで、収録されている鳥の画像を設定してみました。実際に動いているシーンのうほうがイメージしやすいと思うので、動画で撮影したものもアップしています。
飛行船は飛行船にこの画像を設定しただけでこの動画のようになったので、簡単に設定できました。鳥が羽を広げている画像は歩行グラフィックです。もちろんこの飛行船利用だけでなく、大きな鳥のモンスターが出てくるシンボルエンカウントにも一役買ってくれるのではないかと思います。
ちなみに、船の方でサメなどを設定した場合は、座標がうまくあわず、調整が必要なようにも思いました。飛行船や船への利用は、そのまま利用できるものもあれば、調整が必要な場合もあるということ前提で、この素材集を検討するといいかと思います!
B級映画的な展開も!? 「サメだァァァァァっ」
最後に紹介したいのが「Time Fantasy Add on Animals 2」に収録されているサメの画像。サメにはいくつかの画像が収録されており、迫りくるサメの恐怖を感じさせてくれるようなシーンも作れちゃいます。
サメの一部だけが搭載された画像を海に配置すれば、水中から迫りくるサメを表現できるかも知れません。もちろん、全身のサメ画像も用意されているので、ボス的な活用もできると思います。サメといえばB級ホラー映画の定番でもあります。あえておちゃらけ的な感じに使うのもありですし、ガッツリホラー系に仕上げることもできるかも知れません。
Time Fantasy Add on Animals 2のまとめ
Time Fantasy Add on Animals 2を実際に購入してみたので、使ってみた体感や、使えそうなシーンの再現をしてみました。動物の素材ですが、ファンタジー系のモンスター画像や、ここぞという場面でのボス・救出場面にも使えそうな素材に思えました。動物の種類も多彩なので、動物をこのシーリズでまとめたりすることで、動物はこの系統の絵柄という統一性をもたせ、デフォルトの人間たちとの絵柄違いもそこまで感じさせないようなゲームに仕上げることもできると思います。
価格もお手頃なので、動物の素材不足を感じていたゲーム制作者さん、導入候補の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?
→Time Fantasy Add on Animals 2 の販売ページを見る
同素材集はSteamでも販売されています。
→ RPG Maker MZ - Time Fantasy Add on Animals 2のsteam販売ページ
■使用素材の権利表記
【権利表記】(C) finalbossblues