【2023年8月】最新の情報に更新しました。
RPGツクールMZでゲーム制作をするのであれば、知っておくと良いサイトはたくさんあります。RPGツクールMZ単体で作品を完成させることはできますが、今回紹介していくサイトを知っておくと、よりイメージしたゲームに近い作品を作れたり、完成したゲームをたくさんの方に手にとってもらうことができたり、新しいことができるようになる可能性もあります。
今回はRPGツクールMZ初心者向けに、「ツクールでゲーム制作をするなら知っておきたいサイト」と題して、複数のサイトを紹介していきます。
制作に役立つサイトをサクッと確認したい方
このページでは、自作ゲーム作りに役立つサイトを多方面揃えています。しかし、情報量が多すぎて困惑してしまう方もいるかも知れません。初心者の方向けに、ぜひ覚えておいて欲しいサイトだけ厳選紹介した動画も用意しています。
ツクールMV向けですが、動画で紹介しているサイトの8割はMZでも使えます。動画も活用して頂ければ嬉しいです!
ツクールMZを手にしたら必ず見たいサイト 5選
まず最初にツクールMZを購入したら、必ずチェックしたいサイトを5つ紹介します。初心者から上級者まで、ツクールで問題が起きたときに解決できる可能性のあるサイトです。
RPGツクールMZ 公式サイト
1つ目は、RPGツクールの公式サイトです。
RPGツクールMZの公式サイトにあるのはRPGツクールの製品情報やアップデート情報だけではありません。必要な機能を中心に紹介されている「RPGツクールMZ初心者講座」や、新機能にスポットを当てた「RPGツクールMZ 新機能活用講座」、プラグインを開発したい人向けに作成された「RPGツクールMZ プラグイン講座」や「RPGツクールMZ Core API」が用意されています。
公式サイトで用意されている特に重要なコンテンツ
RPGツクールの標準機能だけ使ってゲーム制作を予定しているのであれば、わからないことが公式講座で解説されていることも多くあります。まず最初に全体を眺めてみてもいいですし、困ったことがあれば、見てみるなど、自分似合う形で活用することをオススメします。
ツクールWebフォーラムβ
RPGツクールのサブドメイン下で運営されているツクール公式が提供する交流フォーラムサイトです。
参照: ツクールWebフォーラムβ
ツクールの素材を投稿したり、投稿されている素材をダウンロードすることができます。また、雑談や質問をできる項目や、フォーラム主体の募集もあります。
ツクール系のフォーラムサイトの中でも、雑談や交流では一番盛り上がっている印象があるので、ゲーム談義などをしたい方にオススメです。また、モデレーターと呼ばれる、公式に協力されている方々も参加しているため、疑問などを答えて頂けるケースが高い印象です。
ツクマテ
一般の方によって運営されている、ツクール向けのフォーラムサイトになります。
参照: ツクマテ
国内のツクール公式フォーラムより開設時期が早く、歴史が長いため、公式フォーラムではなく、こちらを利用しているユーザーもたくさんいらっしゃいます。そのため、公式サイトにはない素材が投稿されていたり、より深い疑問や解決策が投稿されているケースもあります。
一方で、しっかりとした記述をしていないと、質問などがスルーされてしまうケースも多く見受けられます。また、雑談等の交流というよりかは、技術情報の集う場所の色合いが大きい印象です。
言わずとしれた、検索サイトです。ツクールMZでのゲーム制作でも大いに活躍してくれます。
リンク: Google
ツクールMZでやりたいことや問題が見つかった時、「RPGツクールMZ 問題の内容」と入力してみましょう。該当する情報がウェブ上にあれば、検索結果として表示してくれることも多いです。完全に一致する語句を探す「完全一致検索(単語をダブルクォーテーションで囲む検索 例:“単語”)」や、特定の語句を除外して検索する「マイナス検索(単語の前に-をつける 例:-単語)」といった検索技法を使うと、より検索エンジンを活用できます。
Google翻訳
リンク: Google翻訳
入力した文章を翻訳してくれるサイトです。様々な言語から日本語に変換できたり、逆に日本語を外国語に翻訳できたりします。
ツクールはRPG Makerという名前で海外展開もしています。国内では見つからない情報やプラグイン素材が海外で見つかるケースもあります。英語だけではなく、あまり国内では知られてない言語で書かれているケースもあります。そういった場合は、記述されている文字や単語をコピーしてみましょう。完全な日本語翻訳になるケースは稀ですが、内容が理解できることも多いです。海外の情報で必要そうなものがあれば、まるっとコピーしてみましょう!人気作品を配信できると、感想が英語で頂ける機会もあるので、そういった場合の返信にも活用できます。
完成した作品を配布できるサイト 3選
RPGツクールで作ったゲームは、デプロイメントという出力処理を行うことで、他の人が各々が持つパソコン等の機種を使って遊べるようなファイル形式に変更できます。この出力処理を行ったファイルをゲーム配布できるサイトに登録することで、多くの人に遊んでもらうことができます。
配信サイトはいくつかありますが、国内で代表的なサイトをいくつか紹介しておきます。
ふりーむ
2004年開設の国内フリーゲーム配信サイト大手のサイトです。
リンク: ふりーむ
ダウンロードして遊ぶ作品も公開できることもあり、ツクール問わずの愛用するフリーゲーム同好者も多くいます。利用規約のテンプレートや長文記載ができるレビュー、ファンアートなどの機能もあります。ブラウザ版の投稿も可能です。公開先を迷うのであれば、国内ならふりーむに公開すれば間違いないという印象のサイトです。
PLiCy(プリシー)
建設株式会社が運営という、異色のバックボーンを持つサイトです。
リンク:PLiCy
ネット上で遊ぶゲームに特化したサイトであり、ツクール以外にも様々なツールに対応しているのが特徴的です。公開までの流れが自動化されており、審査がほぼなく、気軽に投稿できる点が強みです。さらに「投げ銭」「ミニ実況」「攻略本を作成する」など、独自の機能も多数用意されています。
DLsite.com
ダウンロード形式でのゲーム配布や同人サークルによる素材を購入できる、国内最大級のサイトです。
リンク:DLsite.com
RPGツクールで開発したゲームを有料で配布したい場合、DLsiteのようなダウンロード販売サイトでデジタルコンテンツとしての有料配布すれば、在庫の心配がありません。近年では、同人サークルとして年齢指定であれば数万、全年齢でも数百ダウンロードを超える作品も多くなってきています。
また、同人サークルが開発しているゲーム向け素材を購入することもできます。規約やクオリティは作品ごとに異なりますが、ツクール公式ストアでは取り扱っていない素材や、公式ストアよりも軽い規約で運用されている素材集もあります。個性的な素材も多くあります。
なお、素材購入の場合は、大雑把な規約の素材も多いので、見極めが重要になります。トラブルもサービスからのサポート対応にはあまり期待ができないため、しっかりと規約を読んで判断できる方や自己責任で利用できる方にオススメです。
Tips. ゲームアツマールの後継サイトは?
RPGツクールMV~MZが人気時代には、ゲームアツマール(旧RPGアツマール)というドワンゴ運営のサイトもありましたが、2023年6月28日にサービス終了。ニコ生ゲームにツクールMV製のゲーム公開ができますが、プレイ時間など制約が厳しく、現状選択肢にはほぼ入りません。
ゲームアツマールの後継としては「ふりーむ」「PLiCy」「Ci-en」がオススメ。国内サイトであり、別の利点や強みもあります。
作品のクオリティを上げたいときに役立つ素材関連のサイト 10選
RPGツクールMZでは、用意した画像や音楽を導入することも可能です。自作することも可能ですが、無料の素材を利用したり、高クオリティの有料素材を使う、依頼するといった方法で、非デフォルトの素材を導入することもできます。
素材関連のサイトとして、知っておくと良いサイトを集めてみました。
ツクールストア - DegicaShop
株式会社KOMODOが運営するツクール本体やツクール向けの素材を販売するサイトです。
リンク: ツクールストア - DegicaShop
自作ゲームで使うことができる素材を有料で購入できます。公式ストアなだけあり、RPGツクールの規格に準じた素材を多く取り扱っているため、初心者でも導入がしやすいです。ツクールの機種別に素材を探せるようなページもあります。
セール時や発売直後の素材は値引き価格で購入できるケースもあります。有料素材のため、金額がかかってしまいます。しかし、高品質の素材を導入できる他、有料素材はまだまだ使用者が少ないため、少ない金額で個性を出せるケースもあります。
ココナラ
TVのCMを展開している、国内を代表するスキル売買サイトです。
リンク: スキルのフリマ【ココナラ】
「○○できます!」という色々なスキルをたくさんの人が提示しています。オリジナルイラストやボイスを有料でお願いしたい場合に、たくさんの候補を探すことができます。
直接やり取りをするよりも、手数料等で価格が上がるケースもあります。しかし、サービスを通じてのやり取りにもなるので、安全性やトラブル防止に期待が持てます。また、同様のサービスの中でも、規模が大きく、特にイラスト系は短い時間でイメージに近い絵柄を探すこともできます。
オリジナリティを出すために、本格的に外注を視野に入れた方や、オリジナルのイラストなどを創って貰う場合にオススメのサイトです。
ユーフルカ
RPGツクール対応の音楽素材を多数公開されている無料音楽素材サイトです。
リンク:ユーフルカ
戦闘用、ボス専用など、RPGで必要な項目別にBGM素材が多数公開されています。レトロゲーム風のBGMといった特定のジャンルに強い曲調の素材もあり、多くのフリーゲームで活用されています。ツクール搭載の曲以外を入れてみたいと思ったときに、まず選択肢に入る素材サイトさんです。
魔王魂
リンク:魔王魂
音楽サイト素材としての歴史が古く、Youtubeからゲーム制作まで多彩な用途によく使われている音楽サイトです。
高品質な音楽を利用できつつも、著作明記さえすれば商用利用や加工もしやすい、利用規約が特徴的です。わかりやすく重要事項を利用規約でまとめてくださっていたり、創作を意識した「よくある質問」項目も多数あり、初心者でもとっつきやすく素材検討ができるサイトさんです。
フリーBGM DOVA-SYNDROME
1万曲を超えるフリーBGMが公開されたサイトです。
様々なクリエイターさんによる曲が投稿されているため、色々なジャンルの曲が投稿されているのが強みです。有名なYoutuberさんに使われている曲も多く投稿されているため、聞いたことのある曲をたくさん見つけることができるかもしれません。ベースになる利用規約は軽めですが、素材によっては別途規約がある場合もあるので、素材使用時には曲の規約に注意が必要です。
ゆるドラシル
スマホ向けアプリ・ゆるドラシルの公式HPです。
ゆるドラシルでは、RPGツクールを始めとした自作ゲームで活用できる無料素材集も公開されています。その数は1000種類以上!ファンタジー色の強いゲーム作品が元になっているだけあり、可愛らしくもかつファンタジーRPGなら欲しい素材が多数揃っています。無料ながらも、高品質な素材である程度絵柄に統一性をもたせたいという場合にオススメのサイトさんです。
ゆうひな(ツクール素材配布ブログ)
人物系の立ち絵素材を多数揃えている素材サイトさんです。
リンク: ゆうひな(ツクール素材配布ブログ)
顔グラフィックに加え、ツクール規格の歩行グラフィックや上半身の立ち絵も公開されているものが多く、統一性をもらせた人物グラフィックの強化を行うことができます。更新は止まってしまっていますが、素材の数が非常に多く、イメージに合うキャラクターを見つけることができる可能性も高いと思います。
創作工房 春巻(ツクールサンプルデータ集)
ゲーム公開もされているハルマキ氏の個人サイトです。
リンク;創作工房 春巻
同サイトでは、ツクールVXAce/MV/MZ向けにサンプルプロジェクトを配布。MZ向けのサンプルプロジェクトでは、250以上のマップに加え、100以上の武器/防具、特定倍数レベルに即死といった特殊要素のあるスキルなど、参考になるデータが収録されています。利用規約に従えば、収録データを使用することも可能なため、各項目作成の参考にしたり、マップ制作の時短に繋げていくことができます。
BIT/O
BIT/Oさんによるツクールなどの情報・素材公開サイトです。
リンク: BIT/O
個性的なタイルセット(マップを作るときに配置する素材)が揃っています。オフィスなどの作成に役立つ「ぶらっくかんぱにー」、喫茶店などを作成に活用したい「「意識高い系カフェセット」」など、謎素材シリーズが面白いです!現代系の作品などを作りたい場合に閲覧推奨です!
BOOTH
リンク: BOOTH
イラストレーターサービスのpixivアカウントを使ってクリエイターが創作物を売買できるサービスです。無料・有償でゲームを配布するサイトとしての活用もできますが、同人サークルが配信している素材などを探す場合に役立ちます。他の同人ダウンロード配布サービスでは見かけない素材が配布されているケースもあり、優良な素材が掘り出し物感覚で見つかることもあります。
プラグイン関連で知っておきたいサイト 2選
RPGツクールMZはプラグインを導入することで、ツクールのイベントコマンドではできないことや、実装に複雑なことを手軽に導入できるようになります。プラグインは多彩なプラグインが公開されているため、プラグインをまとめているサイトから関連するプラグインを探していくことがおすすめです!
ポテトードラゴン氏のRPGツクールMZのプラグイン一覧
リンク;ポテトードラゴンの制作物
プラグイン作者でもあるポテトードラゴンさんによる、プラグイン一覧のスプレットシートです。エクセルのような形で国内のプラグインが網羅されています。やりたいことがある場合は、スプレットシート内で検索することで解決できることが多々あります。
ツクプラMZ
リンク: ツクプラMZ
国内を中心にRPGツクールMZ向けのプラグインをまとめているサイトです。登録されているプラグインが多く、別途RPGツクールMV向けのまとめもあります。
ダウンロードリンクの他、プラグインヘルプの引用も記載されているため、サイト内だけで導入難易度をなどを確認することも可能です。掲載数が多いため、導入したいプラグインのキーワードを決めてから利用すると、プラグインを探しやすいサイトさんです。
作品PRや交流に活用できるサイト 5選
X(旧Twitter)
ポストと呼ばれる140文字程度の投稿を気軽に投稿できるサイトです。
リンク: Twitter
ユーザーをフォローしておくと、自分のトップページにフォローしたユーザーのポスト(旧ツイート)も表示されます。また、リポスト(旧リツイート)と呼ばれる、人のポストを拡散するような機能もついているので、ちょっとした書き込みが一気に広がるケースもあります。画像投稿や、メッセージを送るような機能も設定次第で利用できます。
フリーゲームや同人でも多くのクリエイターが登録しています。情報発信にも活用できますが、関連するアカウントをフォローしておくことで、新しい情報を素早く入手できるため、PR&情報収集ツールとして大活躍してくれます。
Wix.com
ゲームを紹介するようなHPを無料で制作したい場合に選択肢に入るウェブサイトです。
リンク: Wix.com
通常、HPを作ろうとする場合は「ドメイン(○○.comや.netなど)」や「サーバー」と呼ばれるものが必要になり、毎年2000円ぐらいかかってしまいます。WixはWixのサブドメイン(○○.wix.com)になってしまいますが、無料で作成でき、HPに必要な「html」や「css」といった知識も不要で作成できます。テンプレートも充実しているので、ある程度見栄えの良いデザインも作成できます。
ここ数年の動きとして、自作ゲームのHPに関する重要度は低い印象です。情報発信であれば、Twitterや後述のクリエイター向けサービスで十分です。本格的にやるのであれば、無料ではなく独自ドメイン&レンタルサーバーでの運用がおすすめです。
そのため、あまり無料HPは必要性が低いと思いますが、どうしても自作のHPを無料で作りたいという理由があるのであれば、選択肢に入るサイトです。
ci-en
リンク: ci-en
DLsite系列のクリエイター支援サイトです。ブログのような形での情報発信ができる他、月額での支援者を募集したり、特定の目的に向けて金額を募るクラウドファンディングを実施することができます。
基本的には、ブログや自サイトのような形での利用がオススメです。ファンが増えてくるまで、支援者はなかなか集まりにくいです。しかし、人気作を生み出し支援者が増えれば、メッセージで支援者にPRするようなことも可能です。また、DLsiteとのサークル連携が強いため、将来的に有料配布を同サイトで行うことを視野に入れている場合は、コンテンツとしての活用への転用も目指せます。
クリエイター向けサイトは他にもいくつかありますが、運営トラブルになるケースなども多いです。情報発信に必要な機能を兼ね揃えている点や、DLsite関連サービスであることなどから、クリエイター向けサイトや情報発信のサイトとしてオススメなサイトです。
ロリポップ!
全年齢創作物の有料レンタルサーバーサイトとして選択肢に入るサービスです。
リンク: ロリポップ!
独自ドメイン(○○.com)などでサイトを運営したい場合は、ドメイン取得とレンタルサーバーの導入が必要です。ロリポップ!レンタルサーバーはムームードメインというドメイン取得サービスとの連携があり、また全年齢向けの同人OK明記もあります。性能は高水準とまでは行きませんが、価格とお手軽さという点から、フリゲ中心のPRであれば入門には良いレンタルサーバーだと思います。
mixhost
近年、シェアを伸ばした、掲載創作物の自由度が期待できる有料レンタルサーバーです。
リンク: mixhost
二次創作サイトについてもヘルプ内での解説があります。また、年齢指定についても問題ない割にサーバーの性能は高水準です。2021年現在では、レンタルサーバーの中では3本指に入るぐらい人気のレンタルサーバーなので、「mixhost ○○のやり方」と調べれば、情報が出てくることも多いです。価格は1000円前後になってしまうため、同人でのホームページ活用や表現に自由度の高いゲームのHPを作れるサーバーを探す際にオススメのレンタルサーバーです。
まとめ
ツクールを始めた方にオススメのサイトを20サイト以上紹介してきました。今回のサイトは、いずれも知っておくとできることが増えたり、各要素の入門として最適なサイトをまとめました。時代によってより有力なサイトが登場することや、各要素をもっと求めるのであればもう少し紹介したいサイトなどもあります。今後、随時更新していきつつ、各要素をもう少し深堀りしたサイトの紹介なども今後やっていければと考えています。
ぜひ、このサイトオススメだよ!などあれば、Twitterなどで教えて頂ければ幸いです。