RPGツクールMZの機能を拡張できる、プラグイン素材使っていますか?
ツクール初心者の方から、「プラグインはまだ早い」「怖い」「よくわからない」などを理由にプラグインを触れないというお話を何度も頂いたことがあります。もしかすると、同じように思っている方もいるかもしれません。
でも、プラグインはツクールでのゲーム制作同様に、気軽に楽しめて、皆さんの創作をプラスにしてくれる素敵な仕組みです。
- プラグインはそんなに畏まらなくても使えるよ!
- プラグイン使うと、もっとツクールの制作楽しくなるよ!
- プラグインから面白い発想を思いつくこともあるよ
そんな感じで、まずは気軽に試して見てほしい要素の一つだと思っています。
そこで今回は、初心者の方から、上級者の方まで、入れてみたい、ワクワクする、超便利!と思えるようなプラグインを集めてみました。ツクールMZ向けプラグインまとめサイト「ツクプラMZ」さんに掲載されているプラグインから片っ端から見ていき、実際動作も確認したプラグインを紹介していきます。
初めての方でも導入できるように、プラグインの基礎解説から、導入方法についても解説しています。
プラグイン初心者の方は基礎から知ることができ、プラグインを入れている中級者以上の方は知らなかったプラグインと出会えて新しいゲーム開発に役立つことでしょう。
紹介しているのはごく一部で、まだまだオススメなプラグインもあると思いますが、新しいプラグインを触るきっかけや、新しい発想につながって頂ければ嬉しいです!
プラグインとは?
RPGツクールは、データベースに数字を入力したり、イベントコマンドを設定したりすることで、プログラミング知識不要でゲーム制作が行なえます。
手軽に作れる一方で、より複雑なゲームを作る場合は、様々なコマンドを使い、複雑な構成で作成しなければいけない場合があります。また、データベースやイベントコマンドの仕様を変えるには専門知識がないと難しいケースもあります。
そこで役立つのがプラグインです。簡単に言えば、ツクールの機能を拡張する素材がプラグインです。
プラグイン素材としてゲームに組み込めば、標準ではできなかったことや、標準では複雑な工程が必要なことが手軽にできるようになります。
プラグインの利用方法は?
RPGツクールMZのプロジェクトフォルダ内の「plugins」フォルダにダウンロードしたプラグインデータを入れ、プラグイン管理画面で有効化することで利用が可能です。
プラグインの導入方法を詳しく知りたい方は、より細かく解説している下記動画もしくは記事をご確認下さい。
プラグインの注意点は?
プラグインを導入すると次のような問題が起きるケースがあります。
- 競合によってエラーが出たりプラグインが動作しない
- 設定変更でゲームがおかしくなる(極々稀)
- 設定ミスで動かない
これらの問題は、プラグインを多数入れたときに起こるケースが多いです。
プラグインの多くは、ツクールで定義されているゲームの基盤部分をプラグイン素材側で拡張したものを読み込むようにすることで、機能を拡張したりします。
例えば、異なるプラグインで同じ部分を拡張していたり、独自拡張で同じ名前で定義してしまっていたりするとよく起きます。中途半端に読み込んでいしまったり、作者さんの想定とは違うものを読み込んでしまったりします。これが競合の問題です。
また、極稀に過去に定義したプラグインの設定が残ってしまったりして動作がうまく動かないケースもあったりします。
怖い!と思っている方は、次のような方法を取ると、エラーや動作不良を抑える・原因がわかったり、万が一問題が起きたときに対処できる事が多いです。
- プラグイン導入前にバックアップを取る
- 定期的制作データのバックアップを取る
- 再度プラグインをダウンロードして適用する
- 別のプラグインを使う
- 新しいプロジェクトでそのプラグインだけ入れて動かしてみる
- 公式フォーラムなど詳しい方がいるところや制作者さんに聞いてみる
これらを実行すれば、問題の原因が探せたり、もしよくわからないことになっても安全に利用できます。
問題が起きるケースは稀ですが、ある程度作り始めたらこういったことも意識していきましょう。
なお、誰かに聞くときは、必ずやったことやツクールの機種とバージョンも伝えましょう。必ず返ってくることは期待せず、ダメ元で聞くぐらいの気持ちで聞きましょう。フォーラムなどのサイトはRPGツクールMZオススメのサイトまとめ23選で紹介しています。
注意点およびおすすめ度・導入難易度について
さて、本題のプラグイン紹介に移りますが、細かい注意点があります。
まずは本プラグインについては、2022年12月初旬の情報を元に作成・動作確認しています。
公開停止になっている場合や、機能が変更されている場合がありますので、ご注意下さい。
(機能の問い合わせなどは制作者様などにお問い合わせ下さい)
また、プラグイン紹介にあたり、初心者の方が困らないように
おすすめ度・導入難易度を★~★★★★★を目安で記述しております。
(★が高いほどオススメ/導入しやすい)
おすすめ度は「汎用的に使われるものか」「導入にかかる時間と効果の釣り合い」「求められやすい機能か」などを判断しています。
導入難易度は「設定項目の多さ」「説明のわかりやすさ」「初心者でも扱えるか」をテスト動作した際の経験を元に記述しております。
汎用的なおすすめ度のため、おすすめ度が低くても、ゲームによっては優先度が高くなるケースは多々あります。
導入に時間がかかるとしても、そのシステムで大きく魅力が上がるゲームもあると考えています。
あくまで目安程度にしていただき、皆様のゲームのコンセプトややりたいこと、みなさん自身の技術と照らし合わせて、気になるものがあれば実際に手にとって見て頂ければ嬉しいです。
配布ページへのリンクについて
基本的にはプラグイン作者様のサイトやサービストップに飛ぶように設定しています。
ただし、ブログ形式などで個別のプラグインに飛びにくい場合は、プラグインの紹介ページなどへリンクとしております。修正希望などありましたらお問い合わせください。
制作効率化につながるプラグイン
RPGツクールでは、様々な事ができます。普通に制作してもいいですが、プラグインを使うことで、より効率的に同じような処理を作れたり、簡単な記述で作成できるようになるものがあります。
この項目では、よく使うものが手軽に作成できたり、工程を踏まなければいけないものが楽になるものなど、制作効率化に使えるものを集めてみました。
登録した文字の文字色を自動で設定 | DarkPlasma_AutoHighlight
作者: DarkPlasma様
おすすめ度:★★★★★
導入難易度:★★★
予め登録した文字を自動で指定した文字色に変えてくれるプラグインです。
上記画像では文章の表示での設定で、文字の色を変える制御文字を使用していません。それなのに、テストプレイ画面では人名と地名の文字色が変わっています。
これは、予めプラグインのパラメータで色を設定しているためです。例えば、「ライト王国」であれば色番号「3」である緑色の文字色を使うように設定しています。この設定により、作中では「ライト王国」が登場すると、自動的に色番号3(緑)の文字色で勝手に装飾してくれます。
重要なワードの文字色を変える予定で、ワードの登場数が多いときに役立つプラグインです。
座標への移動が楽に設定できる移動ルート拡張 | MPP_MoveRouteEX
作者: 木星ペンギン様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★
移動ルートを使った移動がより手軽になるスクリプトを複数追加するプラグインです。
マス移動に関する設定を追加できるスクリプトが特に優秀です。例えば、新しく追加される「movePos(x, y)」を使えば、指定した座標に向けて、自動的に壁等をある程度避けてその座標に向かって動いてくれます。
動きの多いイベントをよく使う時、座標をスクリプトで指定するだけで作っていけるため、移動歩数の設定ミス防止に役立ちます。
変数が指定できないイベントコマンドで変数が使える | MNKR_VariableCommand
作者: munokura様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★★
イベントコマンドでは、変数を指定できる項目もありますが、変数が使えない項目もあります。そんなイベントコマンドの項目でも変数を使えるような機能を擬似的に提供してくれるプラグインです。
例えばアイテムの増減では、入手数こそ変数で指定できますが、どのアイテムが手に入るかを変数で指定することができません。このプラグインを導入し、プラグインコマンドを通じてアイテムの増減を行えば、指定したアイテムIDのアイテムを増減するようなシステムを作れます。
アイテム増減以外にも、メンバー入れ替え、ステートの変更、名前変更、アニメーションの表示など。うまく変数を活用すれば、イベント制作の効率化に繋がります。
ランダムアイテム入手や素材入手を手軽に作成 | RandomItem
作者: ポテトードラゴン様
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★★★
複数のアイテムからランダムで1つのアイテムが手に入るような仕組みや、調べると複数のアイテムから数個のアイテムが手に入るような素材採取系のイベントを手軽に作成できるプラグインです。
通常のツクールでは、確率を乱数で作って抽選する要素を作らなければいけません。このプラグインを使えば、プラグインコマンドのリストにアイテムや確率などを設定するだけで作成できます。イベントコマンドも長くならずにスムーズな記述ができます。
発見・再出現も搭載なシンボルエンカウントの仕組み | AB_SymbolEncounterMZ
作者: misty_rain様
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★★
イベントをランダムで配置し、主人公を見つけると追いかけるような動きをするキャラを作成できる、シンボルエンカウントの仕組み制作を支援するプラグインです。
特定のリージョンの上にイベントをランダム配置してくれるだけではなく、普段はランダムに近い動きをしつつ、主人公が視界に入ると追いかけてくるような仕様です。そのため、王道的なシンボルエンカウントや追いかけっこゲームの敵などに活用しやすいプラグインです。
倒した敵は、不透明度を0に設定するコマンドを実行させるだけで、しばらくすると再出現してくれるというような機能もついています。
敵種類の出現組み合わせをランダムで決める | RandomTroop
作者: ポテトードラゴン様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★★
敵グループに登録したモンスターがランダムで出現するような仕組みを提供してくれるプラグインです。
敵グループに登場する可能性のある敵を登録し、全部で最低・最大何匹出るかの記述を行います。すると、戦闘でこの敵グループと戦うことになると、登録した敵から毎回ランダムで出現する敵が決まるようになります。
敵の数が多く、かつ敵の組み合わせを多彩にしたいようなゲームにおすすめです。
RPG以外のゲーム開発に役立つプラグイン
RPGツクールでは、RPG以外の制作もできます。特定のゲームジャンル制作に役立つプラグインもあるので、いくつかご紹介していきます。
クイズに最適な選択肢にデザイン変更 | Quiz
作者: ポテトードラゴン様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★★
クイズゲームとして問題と選択肢がわかりやすく表示されるように、「文章の表示」と「選択肢の表示」を行うデザインに変更するプラグインです。
クイズの文面と選択肢の表示がわかりやすく表示されるため、クイズゲームとしての問題把握や解答がしやすくなります。なお、選択肢や問題の表示のデザインを変えるだけなので、正解の仕組みなどは自作する必要があります。
すごろく開発に役立つ機能満載プラグイン | KRD_MZ_Sugoroku
作者: くろうど(kuroudo119)様
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★
プレイヤーオンリーもしくはプレイヤーVS1COMのすごろくゲーム作成に役立つ機能が詰まったプラグインです。
どの方向に進めるかを地形タグで設定し、コースを作成。プラグインコマンドで進む歩数を指定することで、すごろくの盤面を動くような要素ができます。例えば、上記画像の位置の後、5歩進む設定をしたとします。
コースに沿って時計回りの方向に5マス動きました。リージョンIDを使うことで、止まったマスに応じたイベントを実行することも可能です。また、最大一人までライバルキャラクターを用意することもできます。ライバルはイベントが起こりませんが、衝突時にイベントを起こすこともできます。
移動マスを決める仕組みや、演出は自作する必要があります。しかしながら、設定が難しいコース作りや移動の仕組みを気軽に導入できるます。また、同作者様はサイコロの仕組みを支援する「サイコロプラグイン」も公開されています。
すごろくゲーム制作に興味のある方には非常に役立つプラグインです。
RPGに独自システムを導入するときに役立つプラグイン
ツクールではイベントコマンドを使って様々な要素も作れますが、汎用的な制作ができる反面、よく見るRPGの要素を作ろうとすると手間に感じたり、操作性が悪くなってしまうこともあります。
この項目では、RPGでよく見る要素を導入したいときに役立つ機能や、独自のシステム導入時に役立つプラグインを紹介します。
アイテムによるファストトラベルシステム | AB_FastTravelByItem
作者: ミスティ様
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★★
メニュー画面にファストトラベル(いわゆるテレポート)機能を導入できるプラグインです。
ツクールのデフォルトでは、条件分岐などを活用してテレポートを作る必要があります。しかしながら、このプラグインではアイテム側に指定した記述で移動マップや座標の設定を記述するため、複雑なイベント不要で作成できます。
移動先には説明や画像表示もできるため、説明文章や画像も用意すればより利用しやすいテレポートを実装できます。
世界地図や地図付きテレポートが作れるプラグイン | NRP_MapTravel
作者: 砂川赳様
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★
世界地図のような演出とともに、選択中施設の場所を表示や、テレポート機能を手軽に作成できるプラグインです。
画像を用意することによって、実際に移動先を視覚的に伝えることができます。選択地域の説明のほか、座標での表示を支援するような機能もあるため、ユーザーにとっては非常にわかりやすいテレポート機能を提供できます。(画像では、はじまりの村の位置である南側中央下側の島右下部分に青い丸アイコンで表示されています)
設定項目が多く、かつ移動時の演出は自作する必要があるため、初期ハードルと本格的に突き詰める場合は難易度は高めです。ただ、中級者でほどほどの完成度を目指すのであれば、解説も多く、時間をかければ導入しやすいプラグインでもあります。導入できたときの恩恵はとても大きいプラグインでもあるので、本格的なRPGを制作中であれば、挑戦するべきプラグインでもあると感じます。
色んなタイミングの演出や独自要素を組み込める | Keke_TimingCommon
作者: ケケー様
おすすめ度:★★★★★
導入難易度:★★★
場所移動時や戦闘開始/勝敗時など、特定のタイミングでコモンイベントを自動実行させることができるプラグインです。
色々なタイミングでコモンイベントを実行させることができるので、場所移動時に共通の演出を入れたり、戦闘逃走時に特定のペナルティを入れるなど、イベントで組み込み次第では演出強化~独自システム搭載まで多彩なことができます。
過去に同プラグインを使って株システムみたいなものを作ったことがあるので、その動画を載せておきます。
回復や戦闘前後にアイテムを指定数自動補充 | Keke_AutoReloadItem
作者: ケケー様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★★
特定のタイミングで指定したアイテムを指定数まで補充してくれる機能を導入できるプラグインです。
予めプラグインコマンドで補充アイテムの指定と条件、タイミングを指定するだけでその数がそのタイミングで補充されます。タイミングは全回復や、戦闘前後などが指定可能です。例えば、宿屋などで全回復が走ると毎回ポーションが補充される、戦闘開始時に毎戦闘2回使えるアイテムが補充される職種を作るといった活用ができます。
サウンドテストを実装するプラグイン | SceneSoundTest
作者: トリアコンタン様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★
ゲーム中に流れる曲を自由に選択肢て再生できるサウンドテスト機能を導入できるプラグインです。
カテゴリや曲名、説明も設定可能。ゲーム起動画面にサウンドテストを追加したり、スイッチ設定を使って特定のタイミング以降視聴できるようになるような設定もできます。SEやMEも設定できるため、サウンドテスト機能を追加するのもいいですし、音声付き作品の場合はクリア後に声優さんのフリートークを聞けるようにするといったボーナス的な活用もできるかもしれません。
用語・敵・アイテムetc 多彩な図鑑を搭載できるプラグイン | KRD_MZ_Info.js
作者: kuroudo119 (くろうど)様
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★★
アイテムから敵、用語、クエストなど、多彩な情報を図鑑として閲覧できる機能を提供するプラグインです。
モンスターなどは自動登録の機能があるため楽に設定でき、用語などはオリジナルの説明文章で解説できるようなことも可能です。ピクチャも表示できるので、工夫次第では画像満載な図鑑も作れることでしょう。ゲーム内に本格的な図鑑を導入したい場合に検討したいプラグインです。
キャラクターや世界観を魅力的に見せるプラグイン
ゲームに登場するキャラや世界観の魅力は、デザインだけで決まることがありません。特殊能力や特徴的な能力値、世界の仕組みなど、ゲームシステムが結果として魅力を高めてくれる場合もあります。
キャラクターや世界観の魅力を高めてくれるような要素につながるプラグインをまとめていきます。
イベントでアクターの特徴を操作 | ROR_TreatTraitsForActor
作者: R.Orio様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★★
イベントを通じてアクターの特徴を追加/削除できたり、変数によって特徴の値を変えるなど、ゲーム中に特徴の設定を変えることができるプラグインです。
修行などにより二刀流や薬の知識を得る、何かしらの体験で属性に強い/弱くなる。自動戦闘だったキャラが操作キャラに変わるなど。イベントに応じて特徴が変わるような演出を手軽に導入できるようになります。
戦闘にもメニューにも表示されない同行者を追加 | NpcFollower
作者: トリアコンタン様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★★
パーティの隊列には表示されるけど、戦闘には参加せず、メニューにも表示されないキャラクターを作成できるプラグインです。
表示される隊列位置の調整も可能。RPGでよく見る、商人や王族などを護衛、迷子を連れていくイベントなどに活躍が期待できます。
スキルのより詳細な説明を見れる | DarkPlasma_SkillDetail
作者: DarkPlasma様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★
スキルメニューでシフトなど指定したボタンをおすことで、より詳細なスキルの説明を表示させることができるプラグインです。
説明文章は自作する必要がありますが、スキルのメモ覧に指定記述を加えて説明を記述する導入できる、おてがる設定です。より詳細な説明を書いてかっこいいスキル設定を作る本格的な使い方から、中二病満々なネタ感あふれるものを使ってギャグゲー色を強めることまで、世界観を強化するような支援ができるかもしれません。
地形による速度変化プラグイン | MoveSpeedChangeByRegion
作者: トリアコンタン様
おすすめ度: ★★
導入難易度: ★★★
指定した地形に入ると移動速度が変化する地形を作れるプラグインです。
地形タグもしくはリージョンを設定したエリアの移動速度を自動的に変更してくれます。雪では足場を取られて遅くなるといった世界観を動作で伝えることができるかもしれません。また、速度変更に関わるアクターやアイテムの設定も可能なため、キャラやスキルの幅を増やしたいときにも活用できます。
ゲームシステム向上(ショップ面/支援施設)
RPGの街には様々なお店や施設があり、ツクールでもアイテムが売買できるショップ機能があります。
しかしながら、ショップ機能をより強化したい、よくRPGに登場する施設を作りたいという人も多いはずです。
この項目では、ショップを強化するような機能や、よく見るRPGの施設を導入できるような拡張機能のプラグインを紹介していきます。
アイテム価格を様々なデータを利用して変動できるプラグイン | ROR_DynamicPriceUpdate
作者: R.Orio様
おすすめ度:★★
導入難易度:★★
歩数やプレイ時間など、様々なシステム/変数を活用して、アイテムの価格を動的に変更できるプラグインです。
例えば、歩数に応じて5Gずつ高値になるポーションを作成すると……
同じお店利用でも、2歩歩いてから再利用するとポーションが高値になってしまうようなシステムが導入できます。
変数やアイテムを使って買い物ができる | YKP_ShopManager
作者: 上條ユキ様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★
変数や特定のアイテムを消費してアイテムを買ったり、換金できるような仕組みのあるお店を作ることができるプラグインです。
例えば、メダルアイテムを消費して商品を購入する、変数として記録したカジノのメダルを使って商品を交換するといった使い方ができます。
アイテム倉庫を作成するプラグイン | DarkPlasma_ItemStorage
作者: DarkPlasma様
おすすめ度:★★★★★
導入難易度:★★★★★
アイテムを預ける倉庫機能を導入できるプラグインです。
プラグインを有効化して、上限数を設定するだけで使えるので非常に導入敷居が低く、初心者にもおすすめです。倉庫のレイアウトもシンプルながら、タッチ操作でも扱いやすいことも好感が持てます。
初心者でも設定しやすい合成/クラフトプラグイン | CreateShop
作者: ポテトードラゴン様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★
複数のアイテムやお金を消費して新しいアイテムを作成する、一般的に合成やクラフトと呼ばれるような仕組みを搭載するプラグインです。
こちらの合成機能は、プラグインのパラメータや合成機能を呼び出す時点で商品リスト設定し、消費するアイテムや合成の結果作れるアイテムを決めていきます。データベースのメモ覧などの設定が不要なので、初心者の方ほど使いやすく感じる合成プラグインです。
レシピで品目が増えるアイテム合成 | AlchemySystem
作者: うなぎおおとろ様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★
こちらも初心者でも活用しやすい、合成やクラフトと呼ばれるような仕組みを搭載できるプラグインです。
最大の特徴はレシピアイテム前提であること。クラフトできるアイテムは、レシピアイテムを所持するほど、クラフトできるアイテムが増えていくような仕組みが作りやすいプラグインです。
ダンジョンや敵討伐でレシピアイテムが手に入り、クラフトできるアイテムを増やすような仕組みを検討中であれば、必要機能が揃っているプラグインです。
合成と強化機能を追加できるプラグイン | YKP_ItemComposition.js
作者: 上條ユキ様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★
アイテムやお金を消費して、新しいアイテムを作成できる「合成」及び「強化」機能を導入できるプラグインです。
合成されるアイテムに特定の記述を行うことで、アイテムを指定します。お金の消費や変数を消費するような仕組みも使うことができます。さらに特定のスイッチがONになることで表示されるような設定も可能です。レシピ系の合成から、サバイバル系の合成まで多方面で活用できます。
強化機能も基本的にはアイテムを消費して別アイテムを作成する合成よりの機能です。ただ、コチラの機能では強化決定前に違いを表示させるウィンドウを表示させることができます。このウィンドウで表記する内容は自身で独自の記述を追加しておく必要がありますが、見せたい項目だけ変化を見せるようなことも可能。スペックの割に弱い点を隠せるようなアイテムを導入予定の際には役立ちます。
クエストシステムを導入する | QuestSystem
作者: うなぎおおとろ様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★
特定の依頼を受けたり、報酬を受け取る仕組みを作るプラグインです。
クエストはそれぞれ個別の変数で管理し、表示されているクエストを受領すると管理している変数の数値が受領中に切り替わります。クエストのイベントを自作し、クエスト完了時に管理している変数の数値を指定のものにすると、この画面から報告と報酬の受け取りができます。
パラメータで報酬から文章まで作成可能なので、一度理解すれば使いやすいプラグインです。
転職システムを実装する | NRP_ClassChangeScene
作者: 砂川赳様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★
ユーザーが自由にキャラクターの職業を変更できる、転職システムを搭載できるプラグインです。
転職画面も能力値変化やスキルの変化を確認できる便利仕様。画像表示や、転職に必要なアイテムの設定など、演出や上位職業などに拡張できるような要素も多数搭載されています。
複雑な設定をしないのであればリストに職業と転職可能なアクターを設定するだけでも実装できます。
ゲームシステム向上(アイテム/武器/スキル)
アイテムや武器、スキルを活用すれば、よりイメージに近いゲームデータが作成できます。個性的なゲームシステムにもつながることでしょう。
この項目では、アイテムや武器、スキルを拡張するようなプラグインを紹介していきます。
同じ装備タイプを2つ装備できるなど、装備スロット拡張 | MNKR_TMEquipSlotExMZ
作者: tomoaky様 (改変 munokura様)
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★★★★
各キャラクターの装備スロット(装備タイプ)をカスタマイズすることができるプラグインです。
プラグインの記述を使って装備タイプを設定できるため、キャラによって装備できる装備タイプを変えることもできます。また、装飾品を2つ以上装備するなど、同じ装備タイプを複数用意することもできます。
指定スキルを回避する見切りスキルを作る | KRD_MZ_Mikiri
作者: kuroudo119 (くろうど)様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★★
指定したスキルを完全回避するスキルを作成できます。
見切り用のスキルを用意し、そのスキル番号を含めた記述を技側に指定するだけで使えます。例えば炎属性の技にすべて同じ番号の見切りスキルを指定すれば、炎のスキルをすべて回避するといったことも可能です。
能力向上など永続効果のあるパッシブスキル | NUUN_PassiveSkill
作者: NUUN様
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★★
取得すると永続的に能力強化などを得ることができるパッシブスキルを作成します。
例えば、入手していると攻撃力が一定量上がるようなスキルを作れます。効果量は武器を使って設定するので、発想次第では多彩なパッシブスキルを作成できます。
スキル付け替えシステム | AbilitySystem
作者: うなぎおおとろ様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★
装備しているスキルが使えるようになる、スキル付け替えシステムを導入できるプラグインです。
スキルを入手していても、装備しなければ使えないようなスキルを導入できます。装備コストも設定できるので、プレイヤーとしてもどのスキルを選ぶかという楽しみが増えます。
ゲームシステム向上(戦闘面)
RPGで多くの時間を費やす戦闘。それゆえにプラグインを導入することで、遊びやすくなったり、より魅力的になったりします。
戦闘面を強化してくれるようなプラグインの中から、オススメのプラグインを紹介していきます。
全滅時に指定ポイントへ移動&イベント実行 | CSVN_loseThenBack
作者: ノロワレ様
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★★★★
全滅したときにゲームオーバーにならず、指定した場所に移動&コモンイベントを実行するプラグインです。
プラグインパラメーターに復帰するポイントのマップIDや座標を記録する変数、実行するコモンイベントを設定するだけなので、シンプルに使えることが特徴的です。全滅したときに教会や宿屋で復活したい、所持金を半額にしたいといった仕様を取り入れたいときに役立ちます。
手軽に戦闘メンバーを3人以下にしたいときに役立つプラグイン | MNKR_MaxBattleMembers
作者: Munokura様
おすすめ度:★★
導入難易度:★★★★★
戦闘に参加するメンバーを任意のメンバー数に変えることができるプラグインです。
導入して戦闘メンバー数をパラメーターで設定するだけで、戦闘人数を変更できます。ただ、戦闘のレイアウトなどは変わるわけではありません。3人以下のパーティにしたい場合や、別のカスタマイズと合わせて5人以上にするなど、手軽に人数だけ変えたいときに役立ちます。
戦闘不能で離脱&指定アクター戦闘不能でゲームオーバー導入 | ROR_StrictDeath
作者: R.Orio様
おすすめ度:★★
導入難易度:★★★★★
アクターが戦闘不能でメンバーから離脱する機能を導入できるプラグインです。
R.Orioさんの #ツクールMZ 向けプラグイン「ROR_StrictDeath.js」入れてみました。
アクターがやられると離脱&指定アクターがやられるとゲームオーバーなシステムを導入できる。主人公を指揮官や王族とかにして、仲間モブとかにすれば、モブを犠牲に戦うようなゲームとか作れそう! pic.twitter.com/uFRPh00YSO
— みなみよつば🍀🍀 (@MinamiYotuba) December 2, 2022
有効化すると、すべてのキャラが戦闘不能で離脱します。さらに、指定したアクターがやられると、ゲームオーバーになるような要素も組み込めます。
モブを率いて戦うような作品や、戦闘不能=死の要素がありつつ絶対に主人公がやられてはいけないような設定の作品におすすめです。
戦闘不能でも継続する、永続ステート | PermanentState
作者: Yana様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★★
戦闘不能や全回復コマンドを使っても解除されない異常状態を作成できるプラグインです。
デフォルトでは戦闘不能や全回復でステートは解除されてしまうため、やられても解除されないようなステートを導入したいときに活躍するプラグインです。
属性攻撃/属性ダメージを変化する多彩な設定が作れる | Keke_ElementFullCustom - 属性フルカスタム
作者: ケケー様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★
属性の弱点や耐性によるダメージや、特定の属性による攻撃ダメージを強化することができるプラグインです。
計算記述を使って設定ができるため、様々なことが実装できます。例を上げれば次のようなことができます。
- 特定のダメージを固定値下げる(炎属性を-1000ダメージするなど)
- 属性を吸収する(炎1000ダメが1000回復に変わる)
- 炎魔法のみ威力2倍の職業を作る
特定の属性のみ効果を反映するようなおてがる設定や、複数属性計算時の効果変化を合算/最大値/平均のいずれから選べる機能もあります。属性による多彩な戦闘戦略を導入したいときにおすすめのプラグインです。
最大HPを超えて回復&最大HP減少攻撃を実装 | Keke_HpOverReduce
作者: ケケー様
おすすめ度:★★
導入難易度:★★★
最大HPを越えて回復するようなシステムや最大HPを削るような攻撃を導入できるプラグインです。
例えばHPが最大4136のプリシアに対して、HPが1500回復するアイテムを使用すると……
最大値を越えて回復し、体力が増えるような設定ができます。
最大値を超えた上限値は指定も可能、戦闘終了後に戻すようなことも可能です。
また、与えたダメージの特定割合分、最大HPを減らす攻撃も作成できます。
バフ・デバフ・ステートを延長短縮 | StateBuffTurnOperation
作者: NUUN様
おすすめ度:★★
導入難易度:★★★
付与されているステートやバフ・デバフのターン数を増減できるプラグインです。
デメリット効果のあるステートを延長したり、メリットのあるステートを短縮したスキルやアイテムを作ることで、より補助的な行動選択の幅が広がるかもしれません。
一緒に戦ってくれるサポートアクターを追加 | NUUN_SupportActor
作者: NUUN様
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★★★
攻撃対象にはならず、戦闘画面にも表示されないサポートアクターを追加するプラグインです。
サポートアクターは戦闘中に表示されず、攻撃の対象にもならずに、かつメインのキャラクターたちが倒れればゲームオーバーになります。そのため、サポートアクターにするアクターに自動戦闘をつければ、メインパーティとしては画面に表示されないけど、一緒に戦ってくれるモブキャラクター的な使い方もできます。
関連プラグインを使えば、一時的に召喚して仲間になるキャラクター等も作成できます。
ゲームのプレイしやすさアップ支援
UI強化やプレイヤーの環境に合わせた設定を追加できるプラグインなど、ゲームをプレイするプレイヤーがより遊びやすくなるようなプラグインを紹介していきます。
斜め移動を加えた8方向に移動を実装 | Galv Diagonal Movement MZ
作者: Galv様 (翻訳:ムノクラ様)
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★★★★
上下左右の動きに加えて、斜めに移動できるような操作を追加するプラグインです。
比較的少ない設定で導入でき、導入することで十字移動感が少なくなり、脱ツクール感を見せてくれます。八方向画像も用意すれば、使用することができます。
*リンクは日本語翻訳をしてくださってるムノクラ様のサイトを掲載しています
ルビを振ってくれるプラグイン | GABA_Ruby
作者: ガバチョ(溟犬一六)様
おすすめ度:★★★★★
導入難易度:★★★
メッセージ表示時にふりがなを振る、いわゆるルビを振ってくれるプラグインです。
予め文字とふりがなをプラグインで指定しておくと、自動でルビを振ってくれる機能が優秀です。文章の表示に専用タグを記述することでルビを振る仕組みも搭載されており、ルビに必要な機能が揃っているプラグインです。
タイトル画面スキッププラグイン | GABA_SkipTitle
作者: ガバチョ(溟犬一六)様
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★★★★★
ゲームを起動すると自動的にニューゲームを押した直後のシーンから開始してくれるプラグインです。
ミニゲーム作品など、セーブがなくワンプレイで終わるゲームに入れておくことで、プレイヤーがスムーズにゲームを開始してくれます。
会話中のセーブ/ロードやバックログ提供のノベルゲーム風インターフェース | NovelGameUI
作者: nz_prism様
おすすめ度:★★★★★
導入難易度:★★
会話シーンにセーブやロードなど、ノベルゲームでよく見られる機能を搭載するプラグインです。
ボタンを押すだけでセーブやロードなど、対応した仕組みが動作します。画像を自作する必要がありますが、自身で表示座標の指定や、非表示にしたい機能も設定できるため、サイズから表示位置まで非常に自由度の高いボタン配置が可能です。
バックログやスキップなど、本格的なゲームに搭載されている仕組みも導入できます。会話中でセーブすれば、ロード時もセーブした会話の時点から再開されます。本格的なゲームを目指す方や、ストーリー重視の作品、アドベンチャー系の作品には導入検討したいプラグインです。
オプションにメニューや戦闘コマンド配置位置変更を追加するプラグイン | Keke_ChangeLayoutLight - お手軽レイアウト変更
作者: ケケー様
おすすめ度:★
導入難易度:★★★★★
オプションにメニューやコマンドの位置に関する設定を追加するプラグインです。
導入すると「メニューコマンド位置」「バトルコマンド位置」「メニューヘルプ位置」「タッチUI位置」が追加され、プレイヤーは好きな任意の位置に変更できます。
ユーザーが任意で変更することが可能なため、利き手の違いによるプレイしずらさ緩和などが期待できるかもしれません。
特徴による能力変化もお店で反映 | Keke_TrueWeaponForce - 真なる武器のチカラ
作者: ケケー様
おすすめ度:★★
導入難易度:★★★★★
武器に設定された特徴による能力値の変化も加味した値がショップの能力値変更で表示されるようになるプラグインです。
RPGツクールのデフォルト機能では、上記画像のように能力値変化量と特徴のパラメータ「攻撃力150%を」指定した場合、能力値変化量の値でしか店内の変化量が表示されません。(上記画像で言えば、65のみが表示されます)
Keke_TrueWeaponForceを入れることで、店内でも特徴による能力値変化が表示されます。上記画像で言えば、レベルの違いによって基礎能力値に違いがあるリードとプリシアで上昇値が異なって表示されています。(攻撃力が150%による補正も表示されているため、高レベルで基礎値が高いプリシアの方が上昇量が高くなっています)
レベルアップ時に能力変化のメッセージ追加 | CSVN_levelUpParamsDiff
作者: ノロワレ様
おすすめ度:★★
導入難易度:★★★★★
レベルアップ時に能力値の変化をメッセージで表示します。
細かい能力値変化を伝えたいようなゲームの場合に活用できます。導入すればそのまま使え、軽いカスタマイズもできるようになっているため、使い勝手の良いプラグインです。
演出を強化するプラグイン
ツクールではゲームに引き込む演出のコマンドも多彩です。その一方で、プラグインを使えばより魅力的な演出を作れたり、特殊な効果をつけたりできます。
演出強化につながるようなプラグインも紹介していきます。
直線的にマップのスクロールをするイージングマップスクロール | MPP_EasingScrollMap
作者: 木星ペンギン様
おすすめ度: ★★★★★
導入難易度: ★★★★
RPGツクールMZではマップのスクロールで画面を動かすことができますが、上下左右の一定方向にしか動かせず、斜めにあるポイントを移すときには見栄えが悪くなります。
このプラグインは指定した座標へ最短距離で画面をスクロールできます。移動にかかる時間やスクロールタイプも選べます。斜めに画面をスクロールする演出を導入したいときはもちろん、画面スクロールが多い作品にも座標だけでスクロールできるため、便利に感じられる可能性があります。
会話を吹き出し風に表示させる | GALV_MessageStylesMZ
作者: Galv様 (翻訳:ムノクラ様)
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★
キャラクターの近くに吹き出しで文章の表示を行えるプラグインです。
キャラクターの吹き出しに見せることができるので、明確にどのキャラクターが語っているかわかりやすいという利点があります。
近年はこのスタイルの会話表示をするゲームも多いため、ユーザーにとっても身近な会話に見えるかもしれません。
*リンクは日本語翻訳をしてくださってるムノクラ様のサイトを掲載しています
戦闘にセリフ演出追加できるプラグイン | Keke_MangaLikeView - マンガライクビュー
作者: ケケー様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★
戦闘時にカジュアルなフキダシ風表現など、セリフ演出を追加できるプラグインです。
セリフパックを作成し、キャラクターに割り当てるだけで会話のような表現を取り入れることができます。最初から演出や吹き出しの形もある程度完成しているので、セリフを作るだけで手軽に導入することもできます。
ただし、設定が本格的ゆえに、独創性を出そうとしたり、多彩なセリフを作ろうと思ったりすると、設定難易度&テキスト作成量が多くなり、完成までの敷居が高くなります。戦闘をカジュアルにしたい方や、戦闘中のやり取り表現に力を入れた作品開発時におすすめです。
立体感ある戦闘画面&フォーカスを当てるカメラアングルをバトルに追加 | MPP_Pseudo3DBattle.js
作者: 木星ペンギン様
おすすめ度:★★★★
導入難易度:★★★
2Dの背景が立体的にみえ、かつキャラクターを追尾するようなカメラの動きを追加する、疑似3Dバトルを導入できるプラグインです。
2Dの画像はそのままに、奥行きを感じられるようなデザインに戦闘を彩ってくれます。行動選択者やアクション時にズームするような演出もあるため、より戦闘の行動もわかりやすくなります。
多少画像に制限があることや、やや競合が起こりやすい傾向があるとのことなので、シンプルなRPGほど導入しやすいと思います。
グラフィックスを豊かに見せるための撮影効果追加 | LN_FilmicFilter
作者: LRIKI様
おすすめ度: ★★★★
導入難易度: ★★
画面にフィルタを掛け、より場面に合うような画面演出を行うことができるプラグインです。
ティルトやシフトで、ビネット効果などを設定し、ぼかすような表現やピントのような表現を追加できます。やや敷居が高いプラグインになりますが、うまく導入できれば雰囲気が一段とアップします。テストプレイしながら調整できる機能やサンプルプロジェクトもあり、本格的な演出にこだわる方であれば、挑戦する価値のあるプラグインです。
レトロ風に役立つドットまとめ・減色フィルター | ZinPixelFilter
作者: Huuzin様
おすすめ度:★★
導入難易度:★★
ピクセルのドットをまとめたり、色数を減らすことができるプラグインです。
通常の画像そのままに、プラグインによるフィルターによって、ゲーム全体をレトロゲーム風の表現に変更できます。
マップの画面単位スクロール | GridScrollMap
作者: トリアコンタン様
おすすめ度:★★
導入難易度:★★★
画面が固定化され、プレイヤーを追尾しないようになり、画面端まで行くと隣の画面に推移されるようなマップ画面を搭載できるプラグインです。
いわゆる昔のゼルダやGB向けのアクションゲームでよく見られたような固定画面を移動していくようなゲームを作成できます。画面切り替えまで隣のエリアの構成がわからないので、ドキドキワクワクしながら移動をしていくことができます。
ピクチャより上でアニメが再生 | ponidog_upper_animation
作者: ぽに犬様
おすすめ度:★★★
導入難易度:★★★★★
ピクチャで表示した画像よりも手前にアニメーションの表示を行えるプラグインです。
RPGツクールMZでは。ピクチャの表示を使って画像を表示できます。
しかしながら、ピクチャを表示した状態でアニメーション表示を実行すると、ピクチャの下側にアニメーションが表示されてしまいます。
このプラグインを導入すれば、ピクチャよりも手前にアニメーションが表示されるようになります。
おわりに
いろいろなプラグインを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
あの神プラグイン入ってないんだけど!
みたいな声もあると思います。この記事、本当はツクプラMZさんのプラグイン全部見て、良さそうなの試して、その中で特に良かったものをまとめるつもりでしたが……
30時間ぐらいかけてプラグイン試したりしながら執筆しましたが、ツクプラMZさんに登録されているプラグイン半分ぐらいしか見れなかったので、その中でのまとめになります。
改めてですが、多彩なプラグインを公開されているプラグインクリエイターさんの凄さと、そんなプラグインをたくさんまとめてくれるツクプラMZさん神サイト過ぎることを感じています。
色々紹介して、これもあれも入れてみたい!と思っていただいた初心者の方も多いかもしれません。
ただ、最初はなれないと思うので、設定項目が少なく、かつ、大きな違いが感じられるものを入れてみるといいかもしれません。
今回取り上げた中であれば……
- アイテム倉庫を作成するプラグイン | DarkPlasma_ItemStorage
- 同じ装備タイプを2つ装備できるなど、装備スロット拡張 | MNKR_TMEquipSlotExMZ
- タイトル画面スキッププラグイン | GABA_SkipTitle
あたりが違いもわかりやすく、設定も少なめ。場合によっては即ゲームに利用もできてオススメだと思います。
実際に触ってみていただき、プラグイン面白いと思ったら、ぜひいろいろなプラグインを探してみてください。
さて、最後にですが、本記事は「ツクールアドベントカレンダー2022」の参加をきっかけに書かせていただきました。主催していただいた、夢幻台様ありがとうございます。
Youtubeでもプラグイン動画を始め、ツクール動画をアップしています。この記事をきっかけに、面白いプラグインとかをショート動画で紹介するようなものも始めたので、ぜひみなみよつばのチャンネルも見て頂ければ嬉しいです!
今回紹介したプラグインをきっかけに、新しいゲームに挑戦するきっかけになったり、より魅力的なゲームになったりしていれば嬉しいです。素敵なゲームをこれからも作っていきましょう♪