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スキル取得とドロップ装備による気軽に楽しめるカスタマイズが魅力!ツクールMZ製ハクスラ系RPG「魔法少女のトリアーデ(Re:)」の紹介

今回紹介していくのはまだまだ少ない、RPGツクールMZ製の全年齢向け有料配布な同人RPG『魔法少女のトリアーデ(Re:)』です。

以前紹介した「Abyss Rebirth」(→紹介記事)と同じ作者のすずりん様の作品。以前プレイした「Abyss Rebirth」でもサクサクとした戦闘が特徴的な作品でしたが、今作でもテンポよく進む戦闘と多彩な各種装備ドロップによるハクスラ要素は健在。一方で十字操作によるノンフィールドRPGを採用していた過去作に対し、今作は上下左右にキャラを動かし、洞窟などを探索する一般的なJRPGの仕様を採用。さらに敵を討伐するとSPを取得、SPでスキルが取得できるスキルツリーシステムでカスタマイズ性も向上しています。

全体としては気軽に遊ぶことができるハクスラライクなダンジョンRPGな印象です。スキルツリーや装備によって戦略立てて戦うような要素が好きだけど、頻繁に細かく調整したり、丁寧に戦略を練らなければ勝てない戦いを求めるよりかは、軽く構成を組みつつ敵をサクッと倒せるような爽快感も味わいたい。だからといって、最初から最後まで簡単すぎるのは嫌だという、ライトなRPGゲーマーにオススメです。

このページでは、『魔法少女のトリアーデ(Re:)』のシステムやプレイ感想を紹介していきます。

魔女を目指す三人娘のダンジョン攻略RPG

まずは、「魔法少女のトリアーデ(Re:)」のストーリーや登場キャラクターについて紹介します。

ミーニャ・ルビィ・マリアは魔女見習いを育てる『魔法都市学園』の学生。訓練の迷宮を攻略することで手に入る「紋章」を持ち帰れば、魔女見習いとして力を認めてもらえる。三人はチームを組んで「訓練の迷宮」の攻略に望みます。

今作は大きく分けて2つのパートに分かれます。前半は学園に在籍しながら属性をイメージした迷宮を攻略していく学園パート。後半は学園を卒業し、魔女見習いとしてある問題の調査に協力していくギルドパート。いずれも三人で行動し、ダンジョンを選択して道中のモンスターを討伐しながらレベルや素材アイテムを入手。ボスを倒していくことにより、物語の進行が進んでいきます。

街やダンジョンを移動するようなフィールドはなく、学園やマップからすぐにダンジョンへは移動ができます。一方で、ダンジョンはランダムエンカウントを採用したRPG風の見下ろしマップとなっています。

▲序盤は学園に在籍、アドバイスをくれる先生や、主人公たちのライバル的なポジションのキャラたちも登場します

▲物語の後半では学園を飛び出し新人として活動。彼女たちはある出来事に関わることになります

ランダムエンカウント採用、気軽さとRPGらしさを楽しめるRPG

基本は特定のダンジョンを攻略していくRPGです。比較的簡単な難易度にまとまっている作品となっていますが、物語中盤以降は少しずつボスを中心に強くなってきます。

戦闘はダンジョン内を歩いていると突然敵との戦闘が始まるランダムエンカウントを採用。行動はCTBという右上に表示されたキャラクター順に行動が行われていくタイプの作品となっています。

雑魚敵は各キャラ3~5順ぐらいで倒せることが多く、戦略的に戦えるようになれば1順で倒し切ることもできるようになります。戦闘も高速寄りな表示で、敵の火力も比較的優しめ。エンカウントも調整できるような機能もあるため、レベル上げやアイテムドロップを目指すなら積極的に戦い、攻略をするならランダムエンカウントの比率を下げていくと言った調整も可能。それゆえに全体としてテンポもRPGとしては早い印象です。

マップ自体も丁寧に作られている印象があり、攻略場所ごとにマップの雰囲気も変わります。道中ではイベントが起きる場所もあり、仲間キャラやライバルキャラたちのちょっとした会話も楽しめます。

▲ダンジョンへは学園から直接orマップから移動可能。面倒なフィールドを歩いて移動などはありません

▲簡単な仕掛けのあるダンジョンもあります

ドロップアイテムとスキル育成等で自由度の高い育成を楽しむ

戦闘自体はオーソドックスですが、今作ではドロップアイテムによるハクスラ的な要素は健在。更にスキル育成や合成等の要素もあり、自由度の高い育成や構成を狙うことも可能です。

上昇効果が多彩なドロップ装備で味方をカスタマイズ

今作の最大の特徴が「ドロップアイテム」によるハクスラ要素です。

雑魚敵を倒すことで、様々なアイテムが入手可能。特に装飾装備の種類が多彩。純粋に防御系の能力が上がるものもあれば、攻撃寄りに能力値が上昇する装飾品。HP回復量が増加、魔法回避率上昇といった特殊な能力を上げるものまであります。装備は武器と衣装が1種類、装飾品が3種類装備可能。ドロップで入手したアイテムを上手く組み合わせて、敵や自分の戦い方に合わせてカスタマイズしていく楽しみがあります。

▲ドロップアイテムは魔物図鑑で確認も可能、レアリティの高い装備は文字の色が違います

▲合成的な要素も若干あり、属性攻撃など特殊な要素がある武器などが作成できます

スキル育成による戦略的な育成

自由度の高い育成要素は、装備品だけではありません。各キャラクターには「スキル取得」要素があり、戦闘勝利で入手できる「SP」を使用して技を覚えさせることができます。

技はキャラクターごとに異なり、それぞれ扱える属性が異なります。また、全体攻撃が得意な系統の技、デバフなどが見込める技など種類も豊富。さらに、戦闘時にMPなどを使用するようなスキル技以外にも、常時能力値上昇が見込める「パッシブ」系統のスキル取得も可能です。

入手できるスキルも、強力になればなるほど必要なSPも増えます。敵を倒せば倒すほど入手できるSPも増えるので、全体攻撃でより雑魚戦闘の回転を良くする。でもやりすぎてしまうと、強力なボスとの戦いでの単体火力が弱い。回復手段はどうするのかなど。味方キャラクターは3人いるので、それぞれに役割をもたせたり、臨機応変に戦っていくかなど。どのスキルを入手するか戦略的に考えていくのも楽しいです!

敵を倒すほどSPは入手できるため、次第に回転がよくなってSPの溜まりも早くなっていくと、成長できた実感を感じられます。

魔法少女のトリアーデ(Re:)のRPG的な3つの面白さ

ストーリーやシステムを説明したところで、本作のRPG的な面白かったポイントを3点紹介していきます。

スキル育成&装備による、気軽にできる自分なりの戦い

最大の魅力はカスタマイズ性による「自分なりの戦い」が目指せることでしょう。

3人の仲間がいる中で、どう装備やスキルで役割をもたせるのか。雑魚敵を意識した効率的な戦い、ボスを意識した長期戦も意識した構成や戦略を立てていくのが楽しいです。
その一方で、「そこまで難しい」わけでもないので、頻繁に見直したりしなくてもいいというゆるさも健在。もう少し火力があれば1順短くできそうだなぁ、そろそろボスの討伐も時間がかかってきたから単体攻撃に強力な魔法用にSPを貯めようなど。時々見直していくレベルでも十分戦い抜くことができるので、装備やスキルを選ぶような楽しみがありつつも今詰めすぎずに遊べる点は気軽に遊びやすいように感じます。

その一方で、全く考えなしに戦って簡単に勝てるような相手ではない点も、注目です。しっかりとカスタマイズできるような要素がありつつも、プレッシャーを強く感じずに楽しめる。まさに遊びやすい難易度にまとめながらもしっかりとRPGらしさを感じさせてくれるバランスなRPGです。

高難易度向けのコンテンツや救済もあり初心者~上級者まで楽しめる

本編とは別に、やや高難易度向けのコンテンツも用意されています。

強力な敵とのバトルが行える「闘技場」的なバトルアリーナ要素と、エンドコンテンツ向けのダンジョンが用意されています。こちらは本編と比較するとかなり高難易度となっており、特に闘技場後半の敵やエンドコンテンツ向けダンジョン中盤以降のボスはしっかりと回復や立ち回りを意識しないと負けてしまう可能性もあるぐらいな強さになっています。

ただ、こちらも後半になると能力値を恒久的に上げれるアイテムが購入できるようになるため、必ずクリアはし易いような作りにもなっています。高難易度ですが、手応えあるRPGぐらいの難易度ですので、RPG慣れていればそういったアイテムを使わずにもクリアできるようなバランスの印象です。初心者~上級者まで幅広い層が楽しめるような作りに仕上げている印象を受けます。

 

テンポよく楽しめる、仲良し女の子三人組の成長物語

最後の魅力がテンポよく楽しめる、仲良し女の子三人組の成長物語感です。

魔女を目指す学園というわかりやすいテーマから始まり、学友とともに協力しながら一人前の魔女を目指す。その過程で暗躍する問題と出会い、危険な戦いに巻き込まれていく。わかりやすいストーリーだからこそ、固有名詞とかも入りながらも複雑的になりにくく、気軽に理解できる。会話シーンもコンパクトにまとめながらも、しっかりとキャラクターや世界観を感じていくことができます。

ところどころでは、左下にキャラクター同士の会話が表示されるような演出もあり、探索するテンポを崩さずに仲の良さを感じるような会話も出ます。

冒険する舞台のマップもダンジョンごとに雰囲気が変わるため、様々な雰囲気の場所を訪れていく感じもします。

プレイ時間も筆者がまったり遊んだペースで本編6時間10分ほど、エンドコンテンツ含めると9時間ほどでクリアしました。ボリュームも多すぎず少なすぎずで遊びやすい規模の作品です。

遊びやすくまとめつつも、わかりやすい設定やテンポを崩さずに会話表記するような仕組みによって、しっかりと世界や成長感、色々な場所を旅していく感じが味わえます。

まとめ:気軽に遊べる、仲良し女の子3人の冒険とハクスラ系要素のRPG

ここまで、本作品の特徴やシステムを紹介してきました。

今作の特徴は規模的にもストーリー的にもゲームバランス的にも、気軽に遊べるハクスラRPG感が魅力でした。色々な比較や計画をする味方強化がやりたいけど、ガッツリ脳のリーソスを使い切らなくても遊びきれる。ボーっとしながらも遊べようなゆるい雰囲気で楽しみながらも、ゲームらしさを感じさせてくれるのが本作の特徴です。

ハクスラはしたいけど、ガッツリしていくと胃もたれしそうだなぁと思う方や。三連休ぐらいでゆっくり遊びきれるようなRPGを探しているときの選択肢としてオススメの作品に思えます。まさにいい感じにまとめきった難しすぎないハクスラ系RPGでした。

→魔法少女のトリアーデ(Re:)のゲームプレイはコチラからできます

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